ISSを光害の真っ只中から撮影する
TL; DR
4月7日、光害が非常に厳しい自宅裏の高台から国際宇宙ステーション(International Space Station: ISS)の撮影を試みました。
どうでもいい話
最近「合点承知の助」を会社で使ったら、古い古い言われて少し落ち込みました。まだまだナウでヤングな世代なんですけれどね。と、思っていたら、会社の定年間近の大先輩も「合点承知の助」を使っていました。ワタクシだけじゃなかった!やったー!と喜び、思わず「さすがAさんですね!恐れ入谷の鬼子母神」と言ってしまいました。
さて、拙宅は神奈川県の東京都寄り。光害の総合デパートのようなところに位置しております。オリオンもベルトの三ツ星が見つけられればいい方で、天の川なんてとても見えるようなところではありません。近くで天体撮影に興じることは絶望的な状況です。しかしながら最近は新型コロナウイルスに伴う、自粛、自粛の嵐。どうもなんとなく空が暗いように見えます。
お仕事がリモートワークになり、運動不足を解消するため夜な夜な(真夜中に)散歩しているのですが、先週末、会社の同僚Z氏と「経済活動鈍って空が暗いかもしれないから、散歩がてら天体撮影してみようぜ」と、裏の畑まで歩いていくと、光害に紛れたベガの周りに薄ボンヤリと雲のようなものが見えます。
「この雲、もしや天の川ではないか?」
と山月記の袁傪のように誰何の声をあげ、小躍りしたワタクシ。同僚Z氏に、よもや、と訪ねると一言。
「何も見えませんね。あれは雲ですよ」
空振りでした。
本題
4月初旬のうち何日かは東京の上空をISSが通るらしい。
名取天文台1公式Twitterで情報を得たワタクシは、光害が厳しい拙宅でも金星は見えるし、薄暮時の明るいISSならばひょっとしたら観測できるのではないかとカメラと三脚を背負って裏の高台まで歩きました。Twitterの情報通りにバッチリ撮影もできました。ふむ。僥倖だ。善哉、善哉と悦に入って満足しているワタクシのもとにハタナカ氏(ハ氏)からメッセージが飛んできます
ハ氏「今日はもちろん、ISS撮影に行ったんですよね?」
ぐら「もちろん行きましたよ。ただ構図失敗してしまって現像する気は起きないですね」
ハ氏「現像もせずに失敗とかジジイのションベン2みたいなこと言ってんじゃねーよ!」
撮影結果
長くなりましたが、ケツひっぱたかれたので現像しました。結果を掲載します。1枚撮りだと失敗が怖いので、26枚の比較明合成です。なお、ハ氏はこんな発言されていませんのでご承知おきください。
ほんとは、ISSの光跡を対角線目一杯に入れるつもりでした。失敗失敗。残念です。まあ次回頑張りましょう。奨励。