最近流行りの女の子(カラーグレーディング)
TL;DR
最近流行りのT&Oのカラーグレーディングを使って写真を処理しました。
いつもの前置き
「非常事態宣言に伴って不要不急な外出は自粛しましょう。飲み会で出歩くのはご法度であります」
新型コロナウイルスの流行が収束してから7年が経過しました。この時期、日本では、全体主義者によって「自粛警察」という組織が結成されました。いわゆる隣組制度の75年ぶりの復活です。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降の数年間は、国民同士が相互に監視しあう社会になり、さながら旧東ドイツのような様相を呈しました。さらに日本政府は密告を奨励。密告により思想犯が発見・逮捕されると報奨金が支払われることを知った国民はこぞって密告を行ない、自分の妻や夫、親兄弟、果ては息子や娘までを政府に突き出しました。彼らの身元を引き受けたゲシュタージの公文書では、国民のおよそ7人に1人が協力したという記録が残っています(ナレーション:山根基世)
ここまで全部ウソ。ここからはホント。
さて、自粛に伴って外出や会話の機会が軒並み減りました。そのため、最近では同僚ら3~4人程度で定時後にお酒を飲んだり、写真を見ながらビデオ通話をすることが増えました。先日ZOOMビデオ通話で酔っ払いながらいい気分になっていると、同期J氏が驚きの発言をします。
「近頃SIGMA fpのユーザー間で流行っているティールアンドオレンジ(T&O)のカラーグレーディングをLightroom(Lr)で簡単に適用する方法を、私は知っている」
同期Jは教祖Jに改称されました。気がつくと、いつの間にかZOOMの画面から彼本人が消えています。しかし、おや、とすぐに気がつきます。座禅を組んだ脚が映っているのです。空中浮揚しているのであります。続けざまに
「カラーグレーディングを極めると、かくも容易に宙に浮かぶことも可能なのである。ワールドかっぱ寿司」
やっぱりここまで嘘の話でした。
本題
カラーグレーディングは主に映画等の映像作品で使われる手法で、Logガンマ撮影したデータの色を復活させるときに色相や再度の補正を行なう手法のことを指します。T&Oは、青をシアンに、赤をオレンジに色相変換して、明るい部分もオレンジに、暗い影の部分もシアンに転ばせ、さらに彩度を強調したグレーディングになります。明るい部分が暖色系になるということは、「人物等の主題が暖色系になり肌の発色がよく見える」ことになり、暗い部分が寒色系になるということは明るさと色相が対称的1になるため、より主題を引き立たせる効果が生まれます。
2019年に発売されたSIGMAのfpがこのT&Oをカメラ内部のカラー補正項目、あるいは純正現像ソフトの補正項目に盛り込んだことから写真撮影にも適用する人が激増。最近、シネスコ比率の画像としてアップロードする人が増え、にわかに活況を見せているのです。ワタクシもそれを横目で指を加えて眺めているわけにはなりません。時流には乗っからなくては。いや、せめて引っかからなくては。
そういうわけで、よっこいしょういち、とT&Oを真似てLrで現像しました。結果は下に掲載します。
こうしてみるとやはりシアンに転んだ青、オレンジに転んだ赤がとても特徴的です。ちょっと強すぎるかもしれませんが、なかなかに良い塩梅です。うーん、マンダム。
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オレンジとシアンはだいたい色相反対(=補色)↩